【パリ共同】国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は1日、パリ郊外サンドニでの理事会最終日を終えた後に報道陣の取材に応じ、冬季五輪で2034年大会まで開催の可能性が消滅した札幌市に対し「努力を続け、いつかまた五輪を開催してくれることを願うだけだ」と要望した。具体的な時期などは明言していない。
IOCは29日の理事会で30年五輪の最優先候補地にフランスのアルプス地域、34年大会は米ソルトレークシティーを選出。38年大会はスイスと優先的に協議することを決めた。「札幌市は選考手続きに含まれず、議論の機会がなかった」と状況を説明した。