東芝と電子部品大手ロームが、電気自動車(EV)などの電力制御に使われるパワー半導体の生産で連携することが7日分かった。東芝が石川県能美市の工場で、ロームが宮崎県国富町の工場で半導体を分担して生産する。両社の事業費総額約3800億円のうち、経済産業省が最大で約1300億円を補助し、協業を支援する。
パワー半導体は世界的な需要拡大が見込まれている。日本勢の存在感は強いが、企業の数が多いことが課題だった。国内の大手企業同士が手を組み、生産規模を拡大して価格競争力を高める。ロームは東芝を買収した日本産業パートナーズ(JIP)中心の国内企業連合に参加し、協業に意欲を示していた。