【ロサンゼルス共同】米大リーグ、ドジャースと大谷翔平(29)の縁は10年以上前までさかのぼる。岩手・花巻東高入学後、最初に関心を示してくれたのがドジャースのスカウトだったといい、メジャー挑戦を意識したのは「そこがきっかけ」と振り返る。長らくすれ違いの続いていた両者が、ようやく結ばれた。
結果的にプロ野球日本ハム入りを決めた高校3年時は、当時のGM補佐が花巻東高を訪れ、獲得の意思を示していた。
2017年、日本ハムからメジャー移籍を目指した際も、熱心に動いた。直接交渉ではエース左腕カーショーが、結婚記念日にもかかわらず参加。当時、ナ・リーグにはDH制がなく、投打「二刀流」の実現はハードルが高い状況だったが、近い将来、ナにも採用されると把握していた球団側は、複数年に及ぶ起用プランを提示して口説いた。
今年6月。投打同時出場したドジャース戦後に「強いチームはゲームプランを立てて、全員で同じ目的意識を持ってくる」と語っていた大谷。11年連続でプレーオフに進んだ強さを、身をもって感じた様子だった。