【キーウ共同】ウクライナ軍のタルナフスキー司令官は18日までにロイター通信のインタビューに応じ、欧米による軍事支援の減少で砲弾が不足し、作戦規模の縮小を余儀なくされる影響が出ていると述べた。砲弾不足はロシア軍と戦う約千キロの前線の全域に及んでいるとした。
欧米で支援疲れが表面化し、米国では支援資金が枯渇する恐れが出ている。ウクライナは、支援の遅れが「敗北の大きなリスクになる」(政府高官)として、支援継続を訴えている。
タルナフスキー氏は砲弾不足は「非常に大きな問題だ」と強調。砲弾が足りず、作戦を縮小して砲弾を振り分ける措置を取っていると説明した。
東部ドネツク州アブデーフカではロシアが途切れなく攻撃を仕掛けて「一部で成功を収めている」が、防御を固めたウクライナ軍が押しとどめていると分析した。
前線の兵士らは疲労しており、交代要員の準備が必要だとの考えを示した。欧州諸国が供与を表明したF16戦闘機が投入されれば、戦局は大きく変わると主張した。