人工知能(AI)が文章や画像を作る「生成AI」と著作権保護の在り方について、文化審議会の小委員会が20日、開かれた。文化庁が考え方の素案を提示。委員会は年度内に報告をまとめる。
著作権法は2018年の改正で、AIの「開発」や「学習」に権利者の許諾がなくても著作物を利用できると規定。「著作権者の利益を不当に害する場合」などは例外とされるが、文化庁は該当するケースをほとんど示していない。
素案は市場価値や販路に悪影響があるかどうかの検討が必要と指摘。AIによる生成物の作風や画風が類似しているだけでは、著作権侵害には当たらないとの見方を示した。