警察庁は25日、インターネットバンキングによる不正送金の1~11月末の被害額(暫定値)が約80.1億円、被害件数(同)が5147件となり、いずれも過去の年間の被害額、件数を上回って最悪となったと発表した。被害額は2015年の30.7億円を大幅に更新した。被害件数の過去最多は14年の1876件で、今年は上半期(1~6月)だけで既に上回っていた。
警察庁によると、金融機関などを装ったメールを送り付けて偽サイトに誘導し、IDやパスワードを入力させるフィッシングによる手口が大半とみられる。みずほ銀行など3メガバンクを装うメールが増加しているといい、注意を呼びかけている。