25日に現役引退を発表した大相撲の元幕内東龍(玉ノ井部屋)が27日、東京・両国国技館で記者会見し「悔いはない。やり切った」と涙を浮かべた。今後は角界に残らず、断髪式は来年9月28日に国技館で行う。
思い出の一番は新入幕だった2013年夏場所8日目の旭天鵬戦。同じモンゴル出身の先輩に敗れたものの「めちゃくちゃうれしくて、わくわくした」と笑った。
九州場所で左膝を負傷して途中休場し、今場所は幕下に転落した。右膝にも古傷を抱えており「もうそろそろかなと思った」と語った。師匠の玉ノ井親方(元大関栃東)は「誰よりも稽古をこつこつとやっていた。よく頑張った」とねぎらった。