【パリ共同】2024年7月26日開幕のパリ五輪に合わせ、近代五輪の創始者ピエール・ド・クーベルタン男爵の特別展がパリ中心部で開催されることが30日、関係者への取材で分かった。各地で紛争が続く中、選手らと「平和の祭典」の価値を討論する計画もある。男爵が少年期を過ごした城館で世界の子どもたちを招く催しも企画され、五輪離れが懸念される若者に大会の遺産を伝える狙いだ。
1世紀ぶりに創始者の生地フランスに戻る五輪の特別展は、大会前後を含む6月10日から9月13日まで開かれる。1894年に男爵の提唱で近代五輪開催とIOC創設を決めたパリ・ソルボンヌ大の劇場では6月23日に記念コンサートが開かれる。