バレーボールの全日本高校選手権が4日、東京都渋谷区の東京体育館で開幕し、1日の能登半島地震で大きな被害を受けた石川県代表で女子の金沢商、男子の小松大谷が1回戦に臨んだ。ともに勝利を逃したが、被災地の思いを胸に全力でプレーした。開会式では出場校が犠牲者に黙とうをささげた。
金沢商は保護者が「力を合わせてがんばろう石川」と書かれた紙を掲げ、声援を送った。金沢商の前に同じコートで試合をした明秀学園日立(茨城)が、来場できなかった金沢商の応援団に代わって盛り上げ、選手は吹奏楽やチアリーダーの応援を背にプレー。一部の選手が避難所に入り、2日の練習は全員がそろわなかったという。