【ベルリン共同】サッカーの西ドイツ(当時)代表の選手、監督としてワールドカップ(W杯)を制したフランツ・ベッケンバウアーさんが死去した。78歳。ロイター通信が8日、報じた。ミュンヘン出身。
MF、DFとしてW杯に3大会連続で出場。2位、3位の後、主将で臨んだ地元開催の1974年大会は世界一に貢献した。代表は103試合14得点。所属クラブのバイエルン・ミュンヘンでは73~74年シーズンから欧州チャンピオンズカップ(現欧州チャンピオンズリーグ)を3連覇し、72、76年の欧州年間最優秀選手に輝いた。
背筋を伸ばした優雅なプレーと統率力で「皇帝」と呼ばれた。DFながら攻撃にも参加するポジションを確立した。
西ドイツ代表監督では86年W杯メキシコ大会で準優勝の後、90年イタリア大会で頂点に導き、主将と監督で世界一となる偉業を達成した。その後はBミュンヘンの監督や会長、2006年W杯ドイツ大会の組織委員会会長、国際連盟(FIFA)理事などを歴任した。