カタールで開催中のサッカーのアジア・カップで過去に鹿島などを指揮した石井正忠監督が率いるタイ代表が、16日の1次リーグF組初戦でキルギス代表を2―0で破った。昨年11月の就任後、初勝利を挙げた監督は「正直ほっとしている」と安堵の表情を浮かべた。
札幌のスパチョークや横浜Mなどでプレーしたティーラトンを先発に並べた。世界ランキング113位で、同98位のキルギスを相手に序盤から押し気味に進め、前半と後半に1点ずつを奪った。
元日には東京・国立競技場で日本代表と親善試合に臨んだ。タイ監督としての初陣は0―5で屈したが「こういう質の高い中でプレーしないといけないと選手が実感したと思う。僕自身も世界の強豪国に入る日本の質の高さ、スピードを本当に感じた」。実際にタイに戻ってからの練習では、選手たちの意識が明確に変わったという。
目標は前回大会に続く1次リーグ突破。日本と顔を合わせる可能性もある。「もし対戦となれば、今度は勝ち負けにこだわって、ああいう大敗をしないようにできれば」。(共同)