大相撲初場所で13勝2敗の好成績を挙げ、大関昇進を確実にした関脇琴ノ若が千秋楽から一夜明けた29日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で記者会見し「大関で終わりではない。もう一つ上を目指してやっていかないといけない。大関に上がったら、横綱の難しさも感じるのではないか」と最高位への意欲を示した。
琴ノ若は母方の祖父が元横綱琴桜(故人)で、父は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)。当初は大関昇進を機に「琴桜」を襲名予定だったが、最近になって本人が「大関琴ノ若」を実現させたい意向をもっている。「もう一度、師匠と話をする。(昇進伝達式の)当日まで秘密でお願いします」と含みをもたせた。
29日朝、祖父の仏壇に手を合わせて昇進確実の報告をしたという。琴桜の明け荷の横で会見に臨み「自分らしく。先代でもない、師匠でもない相撲取りになっていく」と決意を新たにした。
関脇で9、11勝と重ね、初場所で大関昇進の目安とされる直前3場所の合計33勝に到達。31日に昇進が正式に決まる。