【ワシントン共同】米国務省は29日、2023会計年度(22年10月~23年9月)に承認した外国政府への武器輸出総額が前年度比約16%増の約2384億ドル(約35兆円)に上ったと発表した。ロイター通信によると、過去最高。同盟国などがロシアの侵攻を受けるウクライナへ提供した武器を米国から補充する動きを強めたことなどが影響した。
米国の武器輸出は、米政府が窓口となる「対外有償軍事援助(FMS)」と、外国政府と米企業が直接やりとりする商業販売の二つの方法に主に分かれている。
国務省によると、FMSは前年度比55.9%増の約809億ドル。日本へのE2D早期警戒機の売却などが含まれる。