【パリ共同】今夏のパリ五輪・パラリンピック組織委員会のエスタンゲ会長が報酬を巡ってフランス捜査当局の捜査対象になっていると、フランスメディアなどが6日、情報筋の話として伝えた。
報道によると、エスタンゲ氏は2020年まで年間27万ユーロ(約4300万円)の報酬を受け取っていた。さらに報酬の20%を超えない範囲で増額も可能とされていた。しかし組織委の幹部の報酬は法律で上限が定められており、エスタンゲ氏の報酬は大幅にそれを上回っているという。
フィガロ紙によると、エスタンゲ氏の報酬は18年の組織委の第1回理事会で承認された。捜査は先週、検察から警察に引き継がれた。
組織委はロイター通信に「驚いている」とした上で、捜査に全面協力すると表明した。
パリ五輪を巡っては、フランス捜査当局が昨年6月に不正利得をはじめとする疑惑に絡み組織委の本部を家宅捜索するなどした。