自民党和歌山県連が主催し、党青年局幹部や近畿の若手地方議員らが参加した会合に、露出の多い衣装の女性ダンサーを複数招いていたことが分かった。県連が8日、明らかにした。懇親会ではダンサーに口移しでチップを渡す参加者もいたといい、その場にいた青年局の藤原崇局長(衆院岩手3区)と中曽根康隆局長代理(群馬1区)はいずれも辞任した。
藤原氏は岩手県奥州市で記者団の取材に応じ「党への信頼を損ねた。申し訳ない」と謝罪した。自身は女性との接触はなかったとして「本来であれば止めるべきだったが、結果的に止められなかった」と説明。会合の費用については関知していないとした。中曽根氏も「責任を感じている。二度と同じことが起きないようゼロから出直す」と述べた。
県連青年局長の川畑哲哉県議は女性ダンサーを招いた理由について、和歌山市で記者団に「多様性の重要性を問題提起しようと思った」と釈明した。
会合は昨年11月、国会議員や近畿ブロックの地方議員ら計30~40人を集めて和歌山市のホテルで開いた。女性ダンサーは5人だった。