両親や妻真美子さんら家族が観客席で見守る中、ドジャースの大谷は18日、開幕前最後の実戦に臨んだ。2三振に倒れた17日に続いて無安打に終わったものの、韓国のファンの前で本塁打王のフルスイングを披露した。
一回無死一塁。球場内に大歓声が響いた。初球から韓国代表右腕の151キロの直球にヘルメットがずれるほど強振したが、空振り。最後は外角へのチェンジアップで体勢を崩され、三邪飛に打ち取られた。
徐々に感覚が研ぎ澄まされたように映った。三回の左飛は、内角球を引き付けながらスムーズな動作で逆方向へ打ち返したもの。昨季、同様の形で長打をマークした打撃と重なる内容だった。四回のゴロも二塁手の守備範囲内に転がっただけで、当たりは強烈だった。
真新しい青のユニホームを身にまとったスーパースターが、野球人生の新章に挑む日は目前に迫る。1番ベッツ、3番フリーマンと合わせた攻撃陣の一員として、存在感はひときわ大きい。ロバーツ監督が「3人も含めて脅威のラインアップが完成した」と誇るドジャース打線。開幕戦へ最後の仕上げを終えた。