【ローザンヌ(スイス)共同】国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は20日、スイスのローザンヌでの理事会後に記者会見し、今夏のパリ五輪で開会式の船上パレード参加を禁じたロシア側から「非常に攻撃的で個人的」な批判を受けたと明らかにした。ドイツ出身の同会長に、ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)と結びつけた非難もあったという。
IOCのアダムス広報部長は「許容範囲を超えていて受け入れがたい。過去最低だ」と断じた。
ロシアは五輪に対抗する形で独自の国際総合大会を計画しており、バッハ会長は「スポーツの政治化は分断を招く。五輪の使命に相反する」と指摘した。