大相撲の東前頭17枚目、尊富士(24)=本名石岡弥輝也、青森県出身、伊勢ケ浜部屋=が春場所14日目の23日、朝乃山に寄り切られた一番で右足を負傷した。勝てば決まっていた110年ぶりの新入幕優勝は持ち越されたが、後続に1差の単独首位で迎える千秋楽の出場が懸念される。
敗れた後の尊富士は足を引きずりながら土俵を下り、自力で歩けず車いすに乗って花道を引き揚げた。右足付近をギプスで固定し、大阪市内の病院に運ばれた。報道陣の取材には無言だった。
今場所の尊富士は1場所15日制が定着した1949年夏場所以降、60年初場所の大鵬に並び最長となる初日からの11連勝を記録した。