【ロサンゼルス共同】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)は25日、通訳を務めた水原一平氏(39)の違法賭博の疑いが発覚して以降初めて報道陣に対応し、胴元への送金や賭博についての自身の関与を否定した。ドジャースタジアムで「送金を依頼したことはないし許可したこともない。彼が僕の口座から盗んでみんなにうそをついた」と述べた。声明を発表する形で質疑応答はなく、口座に水原氏がアクセスした具体的な手段についての説明はなかった。
水原氏の賭博問題やギャンブル依存症、巨額の借金は、開幕戦後に「初めて知った」とした。水原氏が当初、大谷選手の代理人に「友人の借金」と説明したが、その後は借金は自身のもので大谷選手が肩代わりしたと内容を変えた経緯に関し、大谷選手は「全てがうそだった」と否定した。
大谷選手は「信頼していた方の過ちを悲しく、ショックに思う。言葉で表せない感覚で1週間過ごした」と複雑な表情を見せ、公式戦に向け「気持ちを切り替えるのは難しいが、シーズンに向けてまたスタートしたい」と話した。