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違法賭博の「危険性」を指摘 不正防止の独立監視組織

共同通信 2024年3月29日 16時49分

 【ロサンゼルス共同】米大リーグ、大谷翔平選手の元通訳、水原一平氏の違法賭博問題に関し、八百長などの不正防止を目的とした独立監視組織「USインテグリティー」の幹部アリ・シェンプ氏が28日、共同通信のオンライン取材に応じ、手元の金額以上に「信用取引」で賭けさせる違法ブックメーカー(賭け屋)の危険性を訴えた。

 水原氏は「信用取引」によって借金が膨らんだとみられ、米報道によると大谷選手の口座から少なくとも450万ドル(約6億8千万円)が送金された。シェンプ氏は「合法のスポーツ賭博では信用取引での賭けはできない」とし、違法業者による賭けは「自身のアカウントを開設してオンラインで賭ける合法的なやり方とは大きく異なる」と指摘。水原氏のように借金が雪だるま式に膨らんで抜け出せなくなる、構造的な問題があるようだ。

 「USインテグリティー」は賭けの対象となるプロスポーツ界や公認のブックメーカーから出資を受けず独立して監視を行うことで、不正行為に対してインテグリティー(高潔性)を保つ役割を担う。

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