柔道のグランドスラム・アンタルヤ大会に出場した女子のパリ五輪代表内定選手が1日、羽田空港に帰国し、52キロ級で優勝の阿部詩(パーク24)は「思った通りの動きができて、相手の対策も悪くなかった。五輪へいい弾みになった」と納得の表情で振り返った。
東京五輪覇者の阿部は腰に不安を抱えていたが、全5試合一本勝ちと圧倒的な強さを発揮。「吹っ切れて挑めた。こういう状況で勝ち切る経験ができて良かった」と手応えを語った。7月の本番までは月に1度程度の合宿や練習試合で仕上げていくという。
48キロ級の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)も5試合をオール一本勝ち。膝を痛めながらも危なげなく頂点に立ち「自分と向き合い、落ち着いて試合に臨めた」と精神面の成長に満足した。