【ロンドン共同】ポルトガルで2日、社会民主党のモンテネグロ党首(51)が首相に就任し、同党が率いる中道右派勢力の新政権が発足した。2015年11月以降続いた中道左派の社会党政権から約8年ぶりの交代となった。
中道右派勢力は3月の総選挙で230議席中、80議席の獲得にとどまった。少数政権で不安定な政権運営を強いられる。
モンテネグロ氏は首相就任演説で「野党は私たちに仕事をさせてくれるはずだ」と話し、78議席の社会党に円滑な政権運営への協力を促した。
当面の重要課題は今年中に審議される見通しの25年予算案成立だ。提案が認められなければ、政権の機能不全が露呈し、窮地に追い込まれる。