【台北共同】砂ぼこりを上げながら岩肌を滑り落ちる巨大な石、ぐらりと傾いた商業ビル―。3日、台湾東部沖で起きたマグニチュード(M)7.2の地震。花蓮は震度6強の激震に襲われ、のどかな朝の風景が一変した。台湾メディアは衝撃の大きさを「台湾全土に強震」と形容した。
台湾メディアによると、花蓮では複数の建物の1階部分がつぶれた。上階に閉じ込められた住民を、はしごを使って助け出す救急隊の姿も見られた。
花蓮の海岸沿いの山では大規模な土砂崩れが発生し、茶色い土煙が海になだれ込んだ。倒壊した建物では、1階が押しつぶされ、窓から幼児を救出する住民の姿が見られた。建物の外壁の一部は崩れ落ちていた。