【プノンペン共同】カンボジアの首都プノンペンで3日、2月の選挙で改選された上院が招集され、昨夏まで40年近く首相の座を維持したフン・セン氏(71)が上院議長に就任した。国王不在時には国家元首代行を務める。長男フン・マネット氏を首相、三男フン・マニー氏を副首相に就けており、一族の独裁的な権力基盤を一段と固めた。
フン・セン氏は強権的な政権与党カンボジア人民党の党首として、人事権を握り院政を敷く。上院議長は次期国王を選出する評議会でも議長を務めることになっており、王室に対する影響力も強まった格好だ。
フン・セン氏は下院や政府と国民に奉仕する姿勢を強調し「憲法や法の支配を守る」と誓った。