台湾東部沖で発生した地震では花蓮で複数の建物が倒壊した。地震が多発する台湾では大きな地震のたびにビルが倒れて被害が広がる事態が繰り返されてきた。老朽化した建物が多い上、1階部分の耐震性が不十分という構造上の問題も指摘されている。
低層階がつぶれ、土煙を上げて大きく傾いた花蓮の地上9階建てビル。台湾メディアによると飼い猫を助けようと戻った住民の女性が約13時間後に遺体で発見された。築約40年で、2018年の地震の際にも壁や床が損壊して補修済みだった。
16年に南部で発生した地震では、台南市の高層住宅が倒壊し100人以上が死亡。後に手抜き工事による鉄筋強度の不足が発覚した。