【サンパウロ共同】エクアドル警察が5日に首都キトのメキシコ大使館に突入しグラス元副大統領を拘束した問題を受け、中南米各国から対応を非難する声が相次いでいる。5日にエクアドルとの断交を発表したメキシコに続き、右派政権のエクアドルと折り合いが悪かった左派のニカラグア政府も6日、断交を宣言した。
ニカラグア政府は声明で「全ての外交関係を断絶する」とし、エクアドルの対応は「野蛮な行為」で、国際法に反すると強調。メキシコの左派ロペスオブラドール大統領と連帯する意向も表明した。
ブラジル外務省も6日に声明で、外国公館への不可侵を定めたウィーン条約に「明らかに違反する」と批判した。