【ロサンゼルス共同】米西部アリゾナ州の最高裁は9日、人工妊娠中絶をほぼ全面的に禁じる同州の法律について有効だとの判断を下した。アリゾナが準州だった160年前に制定され、1973年に連邦最高裁が中絶を憲法上の権利だと認める「ロー対ウェード」判決を出したため死文化していた。米メディアが報じた。
州最高裁は、ロー対ウェード判決が2022年に連邦最高裁で覆されたため、160年前の法律も再び施行可能になったと判断した。中絶の是非は今年11月の大統領選で主要争点となる。再選を狙うバイデン大統領は声明で「過激で危険だ」と法律を批判。「生殖の自由を守るために闘う」と表明した。