【ニューヨーク共同】米中西部ミシガン州の高校で2021年11月、当時15歳の少年=終身刑で服役中=が拳銃を乱射して生徒4人を殺害した事件で、州地裁は9日、過失致死罪で少年の父親(47)と母親(46)にそれぞれ禁錮10年以上を言い渡した。AP通信によると、米国の学校での乱射事件で実行犯の親が有罪となる初のケースとなった。
地裁判事は、両親には少年の犯行を食い止める機会が何度もあったと指摘し「子育ての問題ではない。身の毛がよだつような出来事を無視した結果だ」と強調した。両親はいずれも10年間の服役後に仮釈放の対象となり、最長で禁錮15年となる可能性がある。
米メディアによると、高校は事件当日、銃と負傷した人を描いた少年の絵を発見し両親を呼び出して帰宅させるよう求めた。両親は仕事を理由に断り、少年に拳銃を買い与えていたことも高校に伝えなかった。
検察は、両親が拳銃の管理を怠っていたと指摘。少年が精神的に不安定だったにもかかわらず、適切な治療を受けさせず事件を引き起こした責任があるとしていた。