【ソウル共同】韓国のソウル高裁は12日、旧日本軍の従軍慰安婦問題を扱った著書「帝国の慰安婦」で元慰安婦の名誉を傷つけたとして名誉毀損罪に問われた朴裕河・世宗大名誉教授(67)の差し戻し審で、無罪判決を言い渡した。
最高裁が昨年10月、記述内容は「学問的な主張」に当たるとして「無罪の趣旨」の判断を出し、審理を高裁に差し戻していた。
朴氏は著書で、慰安婦問題を帝国主義下での女性の人権問題と指摘した一方、当時の慰安婦と日本軍は「同志的関係」にもあったなどと表現。元慰安婦らは名誉毀損に当たるとして2014年に刑事告訴し、検察が在宅起訴した。