【ニューヨーク共同】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が、同選手の口座から不正に送金したとして銀行詐欺の疑いで訴追された元通訳の水原一平容疑者から、違法賭博疑惑発覚後に、胴元側への借金を肩代わりして送金したことにしてほしいと偽装を依頼されたが、拒否していたとニューヨーク・タイムズ紙(電子版)が14日までに伝えた。
水原容疑者は当初、スポーツ専門局ESPNの取材に、大谷選手が借金の肩代わりに応じたと主張。ソウルで現地20日に行われた今季開幕戦後、大谷選手も含めたチームメートの前でも同様の説明をしたとされる。
同紙によると、大谷選手は開幕戦後、水原容疑者の英語での説明を完全には理解できなかったが疑念を持ち、ホテルに戻った後に話し合った。その際に同容疑者からお金を盗んでいたことを打ち明けられ、周囲への説明に沿うように頼まれたが、断って代理人を呼んだという。
連邦地検によると、水原容疑者は借金返済のため、大谷選手の口座から胴元側に1600万ドル(約24億5千万円)以上を不正送金した疑いが持たれている。