【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は14日(日本時間15日)、イランによるイスラエル攻撃を協議する緊急会合を開いた。イスラエルは「イランの攻撃はレッドライン(越えてはならない一線)を越えた」として「報復する権利」があると主張した。イランは「自衛権の行使」だと正当化し、イスラエルを支持する米国を含めけん制。グテレス国連事務総長は関係国に「最大限の自制」を求めたが、非難の応酬が続いた。
G7は14日、オンライン形式で首脳会議を開き、イランへの制裁を検討した。議長国イタリアは攻撃を「最も強い言葉で非難する」との首脳声明を発表。米政府高官は、複数のメンバー国がイラン革命防衛隊をテロ組織に指定する可能性に言及したことを明らかにした。
イスラエル戦時内閣は14日、イランの攻撃への対応を閣議で協議。地元メディアによると反撃の必要性では一致したが、時期や標的、方法について意見が割れ、結論に至らなかった。軍に選択肢の提示を求めた。
米メディアによると、米政府は反撃を支持しない意向を示している。