【北京共同】中国航空当局は19日、民間機が福建省から台湾海峡に向かう際に台湾離島の金門島や馬祖列島付近の上空を通過する航路の運用を始めたと発表した。台湾海峡の暗黙の「休戦ライン」である中間線に沿うように設定されていた航路を2月に台湾寄りに変更したのに続く措置。空の混雑を緩和するためと主張している。台湾側は現状変更の試みだとして反発した。
運用を始めたのは台湾海峡上空に設定した航路「M503」と福建省福州を結ぶ航路「W122」や、M503と福建省アモイをつなぐ航路「W123」。W122は馬祖列島付近を通過し、W123は金門島近くを飛行する。