インターネットの動画生配信により商品を実演販売する「ライブコマース」が中国の農村風景を一変させた。市場規模は拡大を続け、昨年の農産品のネット販売総額は前年比12.5%増の5870億元(約12兆円)に。成功を夢見て農村を目指す若者も現れ、政府も貧困対策につながると歓迎している。
「先ほど食肉処理したばかりの新鮮なヤギ肉です。放牧した山で草を食べて育っているから品質も安心。他ではめったに買えませんよ」。広西チワン族自治区南寧市馬山県の山深いサトウキビ畑。販売担当の20代の樊翠萍さんがスマートフォンの画面越しに視聴者とやりとりしていた。(共同)