【シドニー共同】中国の王毅外相は20日、訪問先の南太平洋パプアニューギニアで、米英豪の安全保障枠組みAUKUS(オーカス)について「太平洋島しょ国はいかなる大国の裏庭でもない。米国はこの地域に原子力潜水艦開発を引き入れ重大な核拡散リスクを引き起こしている」と批判した。
トカチェンコ外相との会談後の記者会見で語った内容として中国外務省が発表した。オーストラリアと伝統的に関係の深いパプアにAUKUSに協力しないよう働きかけた形だ。
この日の会談で双方は、中国がパプアに打診している警察訓練などを含む治安協力について議論したとみられる。
こうした中国の動向にオーストラリアは警戒を強めている。