損害保険大手MS＆ADホールディングスは26日、船曳真一郎執行役員（63）が社長に昇格する人事を発表した。原典之社長（68）は代表権のない会長に就く。社長交代は4年ぶり。傘下の三井住友海上火災保険の出身者が4代続けてグループトップとなる。6月の定時株主総会を経て就任する。
MS＆ADの発足に携わり、長年グループを率いた柄沢康喜会長（73）は退任する。船曳氏は三井住友海上の社長も引き続き務める。
船曳 真一郎氏（ふなびき・しんいちろう）神戸大卒。83年住友海上火災保険（現三井住友海上火災保険）。17年MS＆AD執行役員、21年4月から三井住友海上社長を兼務。東京都出身。