右大胸筋損傷などで先場所を途中休場した大相撲の大関貴景勝が1日、東京都板橋区の常盤山部屋で稽古し、夏場所(12日初日・両国国技館)に向けて「段階を踏んでやっている。あと10日くらいで、最終的にどこまでいけるか。今は先のことは考えていない」と現状を説明した。
春巡業は治療に専念するため全休。相撲を取る稽古は再開しておらず、四股やてっぽう、すり足の基礎運動をこなし、ベンチプレスで患部の筋肉強化に励んだ。「時間は待ってくれない。早く良くしていくことしか考えていない」と思いを語った。
首にも古傷を抱える27歳の大関は「自分ができることを日々やっていくしかない」と表情を引き締めた。