ベトナム南部ビントゥアン省のリゾートホテルにあるプールで2022年、同国在住の会社員塙義一さんの長男幸士君=当時(10)=が死亡した事故で、同省捜査当局がプール壁面の排水口による吸引が死亡の原因になり得るとの検証結果をまとめたことが3日、遺族側弁護士への取材で分かった。
塙さんは幸士君が遊泳中に排水口に吸い込まれ、溺死したと訴えている。捜査当局は、排水口は幸士君の体を吸引できる強さがあり、吸引されれば「自力で脱出できず死亡する可能性がある」とした。今後、死亡の詳しい原因やホテル側の立件の可否を慎重に調べる。
捜査当局は3月下旬、過失致死容疑で現場検証を実施した。