台湾に近いフィリピン北東端カガヤン州のマヌエル・マンバ知事は9日までに共同通信と単独会見し、州内2カ所の軍基地の米軍利用に反対すると訴えた。昨年5月の訪中の際に会談した中国の孫衛東外務次官から「フィリピンが中国の敵を受け入れ、戦争になれば、中国はフィリピン人を敵と見なし、攻撃せざるを得なくなる」と警告されたことを明らかにした。
フィリピンのマルコス政権は昨年2月、米国との防衛協力強化協定に基づき米軍が使用できる基地を4カ所増やした。
マンバ氏は「州が二つの超大国の戦争に巻き込まれるのを望んでいない」と述べ「外国軍がいなければ戦争の巻き添えは避けられる」と強調した。