【ワシントン共同】米ニュースサイト、ポリティコは10日、国防総省が西アフリカ・ニジェールに駐留する米兵約千人に正式な撤収命令を出したと報じた。バイデン政権のアフリカでの対テロ戦略に打撃となる。隣国チャドでも4月末に駐留米軍約60人が撤収した。
ニジェールでは昨年7月のクーデターで権力を掌握した軍事政権が旧政権の親欧米路線を転換。米側もニジェールが求めた駐留米軍の撤収に同意した。ポリティコによると、米側は一部残留の可能性も探っていた。
サハラ砂漠南部のサヘル地域はイスラム過激派の温床で、米国はニジェールを対テロ戦略の拠点としていた。