【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止を巡る間接交渉で、イスラム組織ハマスは10日、指導部が「交渉戦略の見直し」を他のパレスチナ組織と協議すると表明した。ハマス幹部はカタールのテレビに、ガザ最南部ラファでのイスラエル軍の地上作戦により「交渉が行き詰まっている」と指摘。ラファへの本格侵攻回避を狙った駆け引きの一環とみられる。
エジプトで開かれていた間接交渉は9日に終了した。決裂ではないものの、戦闘終結の明文化などに関する双方の溝は埋まっていないとみられる。ハマスは声明で、休戦案をイスラエルが拒否したことで「協議が振り出しに戻った」と主張し、ラファでの作戦を非難した。