【ワシントン共同】米南部テキサス州の連邦地裁は10日、クレジットカードの支払い遅延損害金を制限する連邦政府の措置を差し止めた。米メディアが報じた。損害金の制限はバイデン政権が3月に打ち出したばかりで、14日から実施される予定だった。
米国では物価高への不満が強い。政権は11月の大統領選を見据え、損害金を抑制することで国民生活に寄り添う姿勢を示す狙いがあった。差し止めは政権に打撃となる可能性がある。
ホワイトハウスによると、遅延損害金は平均32ドル(約5千円)。消費者金融保護局(CFPB)が担い、政権は8ドルまで下げさせるとしている。