【ロサンゼルス共同】米司法省は15日、大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)の元通訳、水原一平被告(39)の次回審理が6月4日にカリフォルニア州サンタアナの連邦地裁で開かれると発表した。銀行詐欺などの罪を認める見通し。5月14日の罪状認否では手続き上の理由から形式的に無罪を主張していた。
司法省によると、有罪答弁を受けて判決を言い渡す期日が決まる。判決の期日は数カ月後となる可能性が高いとした。水原被告は既に罪を認める司法取引に応じており、連邦地検が刑の軽減を申し入れる。
連邦地検によると、水原被告は2021年11月ごろから24年3月ごろにかけて、違法スポーツ賭博で抱えた借金返済のため、大谷選手の口座から賭博の胴元側に約1659万ドル(約25億7100万円)を不正に送金した。大谷選手の口座から得た金を課税所得として報告しなかったとして、虚偽の納税申告の罪にも問われている。
5月14日の罪状認否は治安判事の下で実施された。今回の罪状で治安判事には有罪答弁を取り扱う権限がなく、次回審理は権限を持つ連邦判事の下で行われる。