【ベルリン共同】東欧スロバキアのフィツォ首相(59)の銃撃事件で、病院関係者は16日、「容体は安定している」と明らかにした。一時は「命に関わる状態」とされていた。現場で容疑者の男(71)が拘束され、政府は「明確な政治的動機による犯行」と断定した。ロイター通信が報じた。
スロバキアではフィツォ氏のロシア寄りの姿勢や強権的な政治手法によって摩擦が生じ、国民の分断が深まっている。シュタイエシュトク内相は16日の記者会見で、男が単独犯で反政府運動にも参加していたと述べた。
フィツォ氏は15日の会合後、建物の外で支持者らと握手しようとしていたところ、至近距離から数発撃たれた。