【ワシントン共同】バイデン米大統領(81)は16日、私邸で機密文書が見つかった事件の捜査を担当したハー元特別検察官による事情聴取の録音の公開を拒否した。ハー氏は捜査報告書でバイデン氏の記憶力の衰えを指摘しており、共和党が多数派の下院監視・説明責任委員会などが録音開示を求めていた。複数の米メディアが報じた。
11月の大統領選で再選を狙う民主党のバイデン氏は、録音に大統領特権が適用されるため開示拒否は正当だと主張した。高齢による衰えが懸念され支持率が低迷しており、録音が公開されれば不利になると判断したとみられる。下院共和党は反発を強めそうだ。