【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会(15カ国)は17日、ロシアが提出した宇宙へのあらゆる兵器の配備禁止を求めた決議案を20日午後(日本時間21日午前)に採決すると決めた。安保理筋が明らかにした。先月、宇宙の非核化を求めた決議案をロシアの拒否権で否決された日米などは反対する見通しで、今回も否決の公算が大きい。
ロシアと米国はウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザの戦闘を巡り激しく対立している。宇宙の軍拡競争防止の観点でも協力関係を見いだせない状況だ。
安保理で決議案が採択されるには、9カ国以上の賛成と常任理事国の米英仏中ロのいずれもが反対しないことが必要だ。