【北京共同】世界的な健康志向にあやかり、北朝鮮が同国を代表する「大同江ビール」を低糖質にした新商品の販売に力を入れていることが19日分かった。北朝鮮国内だけでなく、国境を挟む中国側の北朝鮮レストランに販路を拡大。北朝鮮のビールは海外に一定の愛好家がおり、外貨獲得手段になっている。
大同江ビールは、麦と米の配合比率などにより味の異なる7種類の存在が知られていたが、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙「朝鮮新報」は昨年12月、糖質を抑え低カロリーの「8番目」が新開発されたと報道。「すっきりとした味わい」で、首都平壌でも好評だという。
大同江ビールは輸出された一部の種類が中国でも購入できる。北朝鮮と国境を接する中国東北部では、平壌にあるビール工場の系列飲食店が運営され、こうした店でも低糖質ビールが売られていることが確認された。
店員によると、正式な「8番目」とは別に、店の施設で製造したクラフトビールの一つとして提供している。「新商品」と明記され、1杯28元(約610円)。