25年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は21日夜、会場となる大阪市の人工島・夢洲で建設中の木造巨大屋根「リング」で照明の試験点灯を実施した。1周2キロの円環の一部、130m弱分のライトをつけると、高さ最大20mの構造物が会場の暗闇に浮かび上がった。
万博の象徴となるリングは全体の9割弱が組み上がった状態で、9月の完成を見込む。
梁が柱を貫く伝統工法「貫接合」を用いた内部構造をライトアップ。設置を担当したのはデザイナーの東海林弘靖氏で、木組みの力強さが強調されるように照射角度を設定したという。「夜間もダイナミックに見せることで、会場全体を明るさの輪で包む」とコメントした。