初当選した3月の熊本県知事選直後、コチョウランの鉢植えを複数の知人らに渡していた問題が浮上した木村敬知事は10日、11鉢全ての回収を完了したと明らかにし「預かってくださいと明示して渡した」と違法性を改めて否定した。公選法は、政治家に選挙区内での金品や物品の寄付を禁じている。
知事によると、当選祝いで17鉢を受け取り、うち11鉢を熊本市の知人や病院など7カ所に預け、残りを県外の親戚に渡したり処分したりした。「どうしても捨てたくない思いだった」と述べた。
市内の医療法人は「知事より御花をいただきました」などと記されたメモを添え、病院の待合室に飾っていた。