【蘭州共同】金杉憲治駐中国大使は13日、中国甘粛省の省都蘭州で同省トップの胡昌昇・省共産党委員会書記と会談した。両氏は、敦煌にある世界遺産の仏教遺跡、莫高窟のほかシルクロードの遺跡を擁する甘粛省と日本の交流を促進していく考えで一致した。
金杉氏は「豊富な観光資源に恵まれる甘粛省に今後さらに(多くの)日本人が訪れることを期待する」と表明。胡氏は人的交流が「両国民に実質的な利益をもたらしている」と語った。2025年大阪・関西万博への同省の参加に意欲を示した。
金杉氏は人的往来の拡大に向け、日本人に対する短期滞在ビザ免除措置の再開を中国政府に働きかけるよう要請。中国で相次ぐスパイ容疑での邦人拘束を念頭に、日本人が安心して過ごせる環境整備の重要性も訴えた。