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aikoさん出廷、「洗脳」証言 元取締役の公判、特別背任罪

共同通信 2024年6月18日 20時11分

 歌手のaikoさんが代表取締役を務める芸能プロダクション会社「buddy go」(東京)に約1億円の損害を与えたとして、会社法違反(特別背任)の罪に問われた元取締役千葉篤史被告(58)の公判が18日、東京地裁であった。aikoさんが証人出廷し「(元取締役に)洗脳されていた。逆らえば音楽制作が止まってしまう恐怖があった」と述べた。

 被告は2016~19年、ツアーの販売グッズを本来より高い代金で知人側から仕入れたとして起訴された。検察側によると、水増し分を自分の口座に入金し、ブランド品の購入などに充てたとされる。被告は無罪を主張している。

 aikoさんはこの日、ついたてで遮蔽された形で証言した。レコード会社の担当者だった被告とデビューの頃に知り合い、助言に従いながら芸能活動をしてきたと説明。09年に被告が自ら提案して取締役に就任したと明かした。

 被告に「経営が苦しい」と言われ、計4億6千万円を会社に貸したといい「ライブは毎度満席なのにと思ったが、会社の収支は一切教えてもらえなかった」と振り返った。

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